Homebrewとpython3でPySideを使う環境の構築方法
いろんな情報が錯綜していたので、まず現時点(2016/03/27)でのPyQt関連の情報をまとめてみます。
- Qt4とQt5がある
- PySideはQt4にのみ対応
- pipでPySideはインストール可能
- pipでインストール後にライブラリパスを追加すれば使用可能
いろいろやり方はありますが、楽なインストール方法を順に追っていきます。ちなみにMacです。
0. 忙しい人向け
# Homebrew、python3はインストール済みとする brew install Qt pip3 install PySide export DYLD_LIBRARY_PATH=$DYLD_LIBRARY_PATH:/usr/local/lib/python3.4/site-packages/PySide # python3.4の部分は自分の環境に合わせる # PySideを使用するたびに上記export文を実行する必要あり。~/.bash_profile等に書き加えると便利
1. HomebrewでQtをインストールする
QtはQt4とQt5の2種類があり、python3であればQt5の方が性能が良いのでこちらにしたいのですが、PySideはQt4にしか対応していないためこちらをインストールします。
brew install Qt
2. pipでPySideをインストール
今回はpython3で使うので、pip3を使ってインストールします。
pip3 install PySide
3. ライブラリパスを追加する
このままPySideを使用すると、Library not loaded: libpyside.cpython-34m.1.2.dylib
とかReason: image not found
などとエラーが表示されて使えません。これはライブラリパスを指定しておらず、プログラム側が見つけられないためです。なので、パスを登録します。
export DYLD_LIBRARY_PATH=$DYLD_LIBRARY_PATH:/usr/local/lib/python3.4/site-packages/PySide
上記のpython3.4
は自分の環境に合わせてください。
この長ったらしいコマンドはターミナルを起動する度に実行する必要があり、毎回指定するのも手間なので、~/.bash_profile
等に追加して自動的に実行するようにしておくと便利です。詳しくはbash_profileで検索してください。